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エクセル(Excel):日付と曜日を月単位で表示する予定表を作ってみた

エクセルを使うと、日付のデータからその日が何曜日だったのかを素早く知ることができます。こうした機能を利用して、今回は月単位の予定表(スケジュール表)を作る方法を解説します。何月かを入力すると自動でその月の日付と曜日を表示するので、手入力の手間が省けます。

 1年分の日付や曜日を入力するのは手間がかかるうえ、間違えやすいものです。そこで今回は、月を入力するだけで、正確にひと月分の曜日や祝日が自動入力されるスケジュール表を作成します(図1)。シートを12枚コピーすれば、1年分のスケジュール表が完成します。

 
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 まずはスケジュール表の枠を作成します。月の情報を基に関数(下掲の「用語解説」を参照)で日付を出すため、「年」と「月」を別のセルに入力するのがポイントです(図2)。2枚目のシートには祝日[注]の一覧表を作っておきます(図3)。

 
[左]図2 A1セルに年、A2セルに月の数字だけを入力する。年と月は目立つように文字を大きくしよう。A4セルからD35セルに、「罫線(けいせん)」の「▼」をクリックして「格子」を選んでスケジュール表の枠を作り、装飾する  [右]図3 「Sheet2」をクリックして2枚目のワークシートを開き(図中の赤丸1)、今年の祝日の一覧表を作成する(図中の赤丸2)。完成したら、わかりやすいように、ワークシートの名前を変更する。「Sheet2」をダブルクリックして「祝日」と入力する(図中の赤丸3)
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[左]図2 A1セルに年、A2セルに月の数字だけを入力する。年と月は目立つように文字を大きくしよう。A4セルからD35セルに、「罫線(けいせん)」の「▼」をクリックして「格子」を選んでスケジュール表の枠を作り、装飾する
[右]図3 「Sheet2」をクリックして2枚目のワークシートを開き(図中の赤丸1)、今年の祝日の一覧表を作成する(図中の赤丸2)。完成したら、わかりやすいように、ワークシートの名前を変更する。「Sheet2」をダブルクリックして「祝日」と入力する(図中の赤丸3




 最初の日付は自分で入力せず、DATE(下掲の「用語解説」を参照)関数で表示します(図4図6)。こうすると、月を変更するだけで、その月の日付が自動で表示されるようになります。関数を入力したセルをコピーして日付の書式を整えれば、日付の一覧を作ることができます(図7図10)。

 
図4 「Sheet1」をクリックしてスケジュール表のシートに戻す(図中の赤丸1)。A5セルをクリックし(図中の赤丸2)、「数式」をクリック(図中の赤丸3)。「日付/時刻」をクリックして(図中の赤丸4)、「DATE」をクリックする(図中の赤丸5)
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図4 「Sheet1」をクリックしてスケジュール表のシートに戻す(図中の赤丸1)。A5セルをクリックし(図中の赤丸2)、「数式」をクリック(図中の赤丸3)。「日付/時刻」をクリックして(図中の赤丸4)、「DATE」をクリックする(図中の赤丸5)

 
[上]図5 「年」に「A1」(図中の赤丸1)、「月」に「A2」(図中の赤丸2)、「日」に「1」と入力し(図中の赤丸3)、「OK」をクリックする(図中の赤丸4)  [下]図6 A5セルに日付が入力された(図中の赤丸1)。A6セルに「=A5+1」と入力すると(図中の赤丸2)、A5セルの1日後の日付を入力できる(図中の赤丸3)
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[上]図5 「年」に「A1」(図中の赤丸1)、「月」に「A2」(図中の赤丸2)、「日」に「1」と入力し(図中の赤丸3)、「OK」をクリックする(図中の赤丸4)
[下]図6 A5セルに日付が入力された(図中の赤丸1)。A6セルに「=A5+1」と入力すると(図中の赤丸2)、A5セルの1日後の日付を入力できる(図中の赤丸3)

 
 
図7 A6セルをクリックし(図中の赤丸1)、セルの右下にポインターを合わせて(図中の赤丸2)、ポインターが十字の形になったら下方向にドラグする(図中の赤丸3)。A35セルまでドラグしたら、マウスのボタンを離す(図中の赤丸4)。これで3月の日付がすべて入力できる
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図7 A6セルをクリックし(図中の赤丸1)、セルの右下にポインターを合わせて(図中の赤丸2)、ポインターが十字の形になったら下方向にドラグする(図中の赤丸3)。A35セルまでドラグしたら、マウスのボタンを離す(図中の赤丸4)。これで3月の日付がすべて入力できる

 
図8 日付のセル(A5~A35セル)をドラグし(図中の赤丸1)、「ホーム」をクリックする(図中の赤丸2)。「表示形式」の「▼」をクリックし(図中の赤丸3)、「その他の表示形式」をクリックする(図中の赤丸4)
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図8 日付のセル(A5~A35セル)をドラグし(図中の赤丸1)、「ホーム」をクリックする(図中の赤丸2)。「表示形式」の「▼」をクリックし(図中の赤丸3)、「その他の表示形式」をクリックする(図中の赤丸4)

 
 
[上]図9 「種類」欄の「3月14日」をクリックし(図中の赤丸1)、「OK」をクリックする(図中の赤丸2)  [下]図10 「2013/3/1」が「3月1日」に変わる(図中の赤丸1)。続いて「文字列を左に揃える」をクリックして左ぞろえにする(図中の赤丸2)
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[上]図9 「種類」欄の「3月14日」をクリックし(図中の赤丸1)、「OK」をクリックする(図中の赤丸2)
[下]図10 「2013/3/1」が「3月1日」に変わる(図中の赤丸1)。続いて「文字列を左に揃える」をクリックして左ぞろえにする(図中の赤丸2)



日付に応じた曜日を表示させるのにも関数を使います。曜日を出すWEEKDAY(下掲の「用語解説」を参照)関数と、計算した曜日を「月、火、水…」のような日本語で表示させるTEXT(「用語解説」を参照)関数を組み合わせるのがポイント(図11図13)。日曜は赤字で表示されるように設定します(図14図16)。

 
図11 B5セルをクリックし(図中の赤丸1)、「数式」をクリックする(図中の赤丸2)。「文字列操作」をクリックし(図中の赤丸3)、「TEXT」をクリックする(図中の赤丸4)
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図11 B5セルをクリックし(図中の赤丸1)、「数式」をクリックする(図中の赤丸2)。「文字列操作」をクリックし(図中の赤丸3)、「TEXT」をクリックする(図中の赤丸4)

 
図12 「値」に「WEEKDAY(A5)」(図中の赤丸1)、「表示形式」に「aaa」と入力して(図中の赤丸2)、「OK」をクリックする(図中の赤丸3)
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図12 「値」に「WEEKDAY(A5)」(図中の赤丸1)、「表示形式」に「aaa」と入力して(図中の赤丸2)、「OK」をクリックする(図中の赤丸3)

 
 
図13 曜日が「金」と表示された(図中の赤丸1)。「ホーム」をクリックし(図中の赤丸2)、「中央揃え」をクリックする(図中の赤丸3)
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図13 曜日が「金」と表示された(図中の赤丸1)。「ホーム」をクリックし(図中の赤丸2)、「中央揃え」をクリックする(図中の赤丸3)

 
[上]図14 日曜日は赤い文字で表示されるようにする。B5セルをクリックし(図中の赤丸1)、「条件付き書式(「用語解説」を参照)」をクリックして(図中の赤丸2)、「セルの強調表示ルール」(図中の赤丸3)から、「文字列」(図中の赤丸4)をクリックする  [下]図15 条件の入力欄に「日」と入力し(図中の赤丸1)、「OK」をクリックする(図中の赤丸2)
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[上]図14 日曜日は赤い文字で表示されるようにする。B5セルをクリックし(図中の赤丸1)、「条件付き書式(「用語解説」を参照)」をクリックして(図中の赤丸2)、「セルの強調表示ルール」(図中の赤丸3)から、「文字列」(図中の赤丸4)をクリックする
[下]図15 条件の入力欄に「日」と入力し(図中の赤丸1)、「OK」をクリックする(図中の赤丸2)

 
 
図16 B5セルの右下にポインターを合わせ、B35セルまでドラグする。曜日がすべて表示され、「日」だけが赤く表示された
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図16 B5セルの右下にポインターを合わせ、B35セルまでドラグする。曜日がすべて表示され、「日」だけが赤く表示された




A列の日付と祝日の一覧表を照合して、祝日の名前をスケジュール表に表示させます。照合するために、ここではVLOOKUP(下掲の「用語解説」を参照)関数を使います(図17図19)。

 
 
 
[上]図17 C5セルをクリックし(図中の赤丸1)、「数式」をクリックする(図中の赤丸2)。「検索/行列」をクリックし(図中の赤丸3)、「VLOOKUP」をクリックする(図中の赤丸4)  [下]図18 「検索値」には、日付を入力したセル番地「A5」を入力する(図中の赤丸1)。「範囲」の入力欄をクリックし(図中の赤丸2)、値を探す範囲を指定する。ここでは、「祝日」のワークシートを表示させ、A3~B19セルをドラグする(図中の赤丸3)。範囲に「祝日!A3:B19」と表示されたら、「F4」キーを押す(図中の赤丸4)
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[上]図17 C5セルをクリックし(図中の赤丸1)、「数式」をクリックする(図中の赤丸2)。「検索/行列」をクリックし(図中の赤丸3)、「VLOOKUP」をクリックする(図中の赤丸4)
[下]図18 「検索値」には、日付を入力したセル番地「A5」を入力する(図中の赤丸1)。「範囲」の入力欄をクリックし(図中の赤丸2)、値を探す範囲を指定する。ここでは、「祝日」のワークシートを表示させ、A3~B19セルをドラグする(図中の赤丸3)。範囲に「祝日!A3:B19」と表示されたら、「F4」キーを押す(図中の赤丸4)

 
 
図19 「範囲」が「祝日!$A$3:$B$19」になる(図中の赤丸1)。祝日が何の日かは2列目に入力されているので、「列番号」には「2」と入力する(図中の赤丸2)。「検索方法」には、「FALSE」と入力し(図中の赤丸3)、「OK」をクリックする(図中の赤丸4)

図19 「範囲」が「祝日!$A$3:$B$19」になる(図中の赤丸1)。祝日が何の日かは2列目に入力されているので、「列番号」には「2」と入力する(図中の赤丸2)。「検索方法」には、「FALSE」と入力し(図中の赤丸3)、「OK」をクリックする(図中の赤丸4)



日付に該当する祝日がない場合エラーが表示されるので、見えないように変更すれば、スケジュール表の完成です(図20図24)。なお、図24のようにエラーが出るとセルの左上に緑色の三角形が表示されます。この三角形は印刷されませんが、気になる場合はエクセルの「オプション(下掲の「用語解説」を参照)」で非表示に設定しておくとよいでしょう(図25図26)。

 
[上]図20 3月1日は祝日ではないので、「#N/A」というエラーが表示されてしまう  [下]図21 C5セルをクリックし(図中の赤丸1)、「ホーム」をクリックする(図中の赤丸2)。「条件付き書式」をクリックして(図中の赤丸3)、「新しいルール」をクリックする(図中の赤丸4)
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[上]図20 3月1日は祝日ではないので、「#N/A」というエラーが表示されてしまう
[下]図21 C5セルをクリックし(図中の赤丸1)、「ホーム」をクリックする(図中の赤丸2)。「条件付き書式」をクリックして(図中の赤丸3)、「新しいルール」をクリックする(図中の赤丸4)

 
[上]図22 「指定の値を含むセルだけを書式設定」をクリックする(図中の赤丸1)。条件を指定する「▼」をクリックし(図中の赤丸2)、「エラー」をクリック(図中の赤丸3)。「書式」をクリックする(図中の赤丸4)  [下]図23 「色」の「▼」をクリックし(図中の赤丸1)、「白、背景1」(図中の赤丸2)、「OK」(図中の赤丸3)とクリックする。図21の画面に戻るのでもう1度「OK」とクリックする
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[上]図22 「指定の値を含むセルだけを書式設定」をクリックする(図中の赤丸1)。条件を指定する「▼」をクリックし(図中の赤丸2)、「エラー」をクリック(図中の赤丸3)。「書式」をクリックする(図中の赤丸4)
[下]図23 「色」の「▼」をクリックし(図中の赤丸1)、「白、背景1」(図中の赤丸2)、「OK」(図中の赤丸3)とクリックする。図21の画面に戻るのでもう1度「OK」とクリックする

 
 
図24 C5セルの右下にポインターを合わせ、C35セルまでドラグする。C24セルに「春分の日」と表示され、ほかのセルのエラーは表示されなくなった
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図24 C5セルの右下にポインターを合わせ、C35セルまでドラグする。C24セルに「春分の日」と表示され、ほかのセルのエラーは表示されなくなった

 
[上]図25 「ファイル」をクリックし(図中の赤丸1)、「オプション」をクリック(図中の赤丸2)  [下]図26 「数式」をクリックして(図中の赤丸1)、「バックグラウンドでエラーチェックを行う」のチェックを外す(図中の赤丸2)。「OK」をクリックする(図中の赤丸3)
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[上]図25 「ファイル」をクリックし(図中の赤丸1)、「オプション」をクリック(図中の赤丸2)
[下]図26 「数式」をクリックして(図中の赤丸1)、「バックグラウンドでエラーチェックを行う」のチェックを外す(図中の赤丸2)。「OK」をクリックする(図中の赤丸3)

 
 
 

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翌月の表を作るには

 

 スケジュール表を1枚作ってしまえば、それをコピーして簡単に1年分のスケジュール表を作成できます。ほかの月のスケジュール表を作るには、D列の予定を入力する前に、必要な月数に応じてワークシートをコピーしましょう。

 ワークシート全体をコピーするには、左下に表示されているワークシート名(ここでは「Sheet1」)を右クリックし、「移動またはコピー」を選びます(図A)。ワークシートの移動先を指定する画面が表示されるので、「コピーを作成する」にチェックを付けます(図B)。「OK」をクリックすると、スケジュール表のワークシートが複製されます。

 
図A 「Sheet1」を右クリックし(図中の赤丸1)、「移動またはコピー」をクリック(図中の赤丸2)
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図A 「Sheet1」を右クリックし(図中の赤丸1)、「移動またはコピー」をクリック(図中の赤丸2)

 
図B 「コピーを作成する」にチェックを付けて(図中の赤丸1)、「OK」をクリックすると(図中の赤丸2)、ワークシートをコピーできる
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図B 「コピーを作成する」にチェックを付けて(図中の赤丸1)、「OK」をクリックすると(図中の赤丸2)、ワークシートをコピーできる

 

 次に、どちらか一方のワークシートで、A2セルの月を書き換えます。例えば4月のスケジュール表を作るなら「4」と入力(図C)。このワークシートには必要な数式が入力されているので、月を変更するだけで日付・曜日・祝日が一瞬で4月のものに書き換わります。

 
図C コピーされたワークシートでA2セルを「4」に変更すれば、4月のスケジュール表ができる。同様に、今年1年分のスケジュール表を作っておこう。ワークシートの名前も「3月」「4月」……と変更しておくとわかりやすくなる
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図C コピーされたワークシートでA2セルを「4」に変更すれば、4月のスケジュール表ができる。同様に、今年1年分のスケジュール表を作っておこう。ワークシートの名前も「3月」「4月」……と変更しておくとわかりやすくなる

 

 ワークシートをコピーすると、「Sheet1」「Sheet1(2)」「Sheet1(3)」のように、「Sheet1」で始まるシートが何枚もできてわかりづらくなります。ワークシートの名前は自由に変更できるので、それぞれの月をワークシート名にすると、よりわかりやすくなります。ワークシート名をダブルクリックして、「3月」「4月」のようにそれぞれ書き換えましょう。