Microsoftアカウントの登録
いちばん大きく変更されたのは、Windowsログオン認証(Windows 8ではログオンではなくサインインと表現します)です。Windows 8の新規インストールやアップグレード、プレインストールPCを初めて起動するとき、ユーザーアカウントを作成するのではなく、メールアドレスの入力を求められるのです。
Windows 8では、「Microsoftアカウント」と呼ばれるオンラインID(メールアドレス形式)を使用して、ローカルコンピューターにログオンするのが標準になりました(後述しますが必須ではありません)。Microsoftアカウントは、以前はWindows Live IDやXbox Liveアカウントと呼ばれていたものです。
Microsoftアカウントとしては、すでにお持ちのWindows Liveサービスのアカウントとパスワードを使用することができます。Windows 8のインストーラーから、Windows Liveのアカウントを新規に作成することもできます。あるいは、既存の他社のオンラインアカウント(Googleアカウントなど)や現在使用中のインターネットサービスプロバイダーのメールアドレスを使用して、Microsoftアカウントを作成することも可能です。
Microsoftアカウントを使用するように構成した場合、Windowsログオン画面でMicrosoftアカウントのメールアドレスとパスワードを入力して、ログオンすることになります。
なお、Microsoftアカウントを使用すれば、どのWindows 8コンピューターにもログオンできるというわけではありません。あるMicrosoftアカウントを使用するように構成したWindows 8コンピューターは、「信頼されたPC」としてMicrosoftアカウントに関連付けられます。Microsoftアカウントを使用できるのは、信頼されたPCに限られます。
Microsoftアカウントの第一の機能は、Windowsログオン認証です。そのほか、MicrosoftアカウントでWindowsにサインインするメリットとして、Microsoftは以下のポイントを挙げています。
・Windowsストアからアプリをダウンロードできます。
・Microsoftアプリのオンラインコンテンツを自動的に入手します。
・設定をオンラインで同期して、複数のPCで同じ使い心地を実現します。
・ブラウザーの履歴、アカウントの画像や色などの設定も同期します。
簡単に言うと、Windowsストアの利用、マイクロソフトのオンラインサービスの利用、ユーザーとアプリ設定のローミングの3つの機能です。
Windowsストアは、Windows 8のアプリ(Windows 8の開発にメトロスタイルアプリと呼ばれていたもの、従来のデスクトップアプリとは異なる)を取得できる、唯一のオンラインストアであり、原則としてアプリをインストールする唯一の方法になります。Windows 8には「メール」「カレンダー」「People」「メッセージング」「フォト」「天気」「地図」「Internet Explorer」など、いくつかのアプリが標準で組み込まれており、スタート画面上にタイル状に並んでいますが、ここにWindowsストアから無料で取得または購入したアプリを追加することができます。
Windowsストアで提供されるアプリは、有料か無料かに関係なく、同じMicrosoftアカウントで最大5台までのコンピューターにインストールして利用できます。有料のアプリの支払い方法としては、クレジットカード(VISA、マスターカード、JCB、アメリカンエクスプレス)またはPayPalを利用できます。支払方法の設定は、Windowsストアの設定(Windowsストアを表示した状態でチャームの「設定」をクリック)から行うことができます。また、Microsoftアカウントに関する情報の確認や編集、信頼済みPCの追加や削除、課金情報の確認などは、MicrosoftアカウントのWebポータルから行うことができます。
Windows 8の一般発売は10月26日となっており、それに向けてWindows 8搭載のビジネス・モバイルの新製品の登場が予想されています。しかし、既存モデルでWindows 7からアップグレードして利用することも可能です。
軽量で長電池寿命、堅牢性などビジネスマンから高い人気を誇るビジネス・モバイルのLet'snoteシリーズでは、8月31日にWindows 8のサポート評価情報を公開しており、Windows 8を利用したいユーザーに対してサポートを行っています。
2012年夏モデルであるCF-SX2Jシリーズ、CF-SX1Gシリーズ、CF-NX2Gシリーズ、CF-B11Y、B11Jシリーズ、2012年春モデルであるCF-SX1Gシリーズ、CF-NX1G、NX1Vシリーズ、CF-J10Vシリーズ、2011年冬モデルのCF-B10E、B10Tシリーズ、CF-S10Eシリーズ、CF-N10Eシリーズ、CF-J10E、J10Tシリーズについて、ホームページ上でサポート情報、対応ドライバーの提供を行っています。