Windows XP移行は、もはや待ったなし！
米マイクロソフトは、8月19日に自社のブログで、2013年10月18日0時（ニュージーランド時間／日本時間では10月17日21時）からWindows 8.1の提供を始めると正式に発表しました。
Windows 7から大幅に変更されたWindows 8のインターフェイスには、いまだ賛否両論あるようですが、今回登場する8.1には、さまざまなセキュリティ―強化策が施されているようですから、期待を込めてその登場を待ちましょう。
さて、こうした新OSへの期待の一方、2014年4月9日（日本時間）に迫るWindows XPのサポート終了によって、悩みを深めている企業もいまだ少なくありません。
Windows XP、Office 2003 サポート終了の重要なお知らせ
http://www.microsoft.com/ja-jp/windows/lifecycle/xp_eos.aspx
日本マイクロソフトの樋口社長は、7月2日の事業説明会の場において、2012年11月から5月までの3カ月間でWindows XPの利用率が6%低下、2013年5月の時点でサポート終了への認知度も64％に達したと発表し、引き続き周知徹底の努力を続けることを約束されましたが、その反面、日経新聞と電子情報技術産業協会（JEITA）が共同で行った8月の調査では、少々厳しめな結果が出ています。
ＷｉｎＸＰからの移行、半数が「間に合わず」
http://www.nikkei.com/article/DGXNASFK09044_Z00C13A8000000/
調査概要を見る限り、期日までの移行に否定的な回答をした企業の多くは、コスト面の厳しさや、リースやレンタル期間中であること、またWindows XPでしか動作しない業務上不可欠なパッケージソフトの存在を挙げる回答が多かったようですが、Windows XPと同時にサポート期間を終えるInternet Explorer6.0（IE6.0）やOffice 2003を、移行を阻む理由に挙げる企業も少なくありませんでした。
事実、IE 6.0ベースのWebアプリケーションをIE 7.0以降で実行すると、JavaScriptやActiveXの互換性や描画エンジンの違いなどにより、挙動の変化やレイアウトの崩れを起こす可能性があるほか、Office 2003以前の環境下で作られたマクロやVBAがOffice 2007以降で実行できなケースは少なくありません。こうした業務遂行を阻みかねない課題が、Windows XPからの移行を遅らせる大きな障害になっているようです。
しかし、Windows XPからの移行に際して企業が採るべき対策にはそれほど選択肢が用意されているわけではありません。
主な対応策
・アプリケーションの改修もしくは乗り換え
・クラウドサービスへ移行
・アプリ仮想化・デスクトップ仮想化への移行
サポート終了以後も無理にWindows XPやIE6.0、Office 2003を続けようとすれば、利用環境の制限やセキュリティ対策に割高なコストを支払うことにもつながります。いずれを選択するにしても、移行に必要な期間やコストと折り合いをつける必要がありますが、迅速な判断と対応が賢明な選択といえるでしょう。
そこで今回は、XPからの移行サービスを手掛ける大手ITベンダーをリストアップしてみました。もし、まだ具体的な移行計画が整っていないようなら、その道の専門家に相談してみるのもひとつの手です。選択肢の1つとしてぜひ参考になさってください。
主要ＩＴベンダーが提供するXP移行支援サービス
大塚商会
Windows XPサポート終了対応
http://www.otsuka-shokai.co.jp/products/microsoft/windows7/migration/
TIS
Windows7/8移行支援サービス
http://www.tis.jp/service_solution/windowsxpnext/
東芝情報機器
Windows XP移行サービス
http://www.toshiba-tie.co.jp/solution/data_migration/index.html
富士通マーケティング
Windows XP移行サービス
http://www.fjm.fujitsu.com/solution/windowsxp/
パナソニック ソリューションテクノロジー
Windows XP移行サービス
http://panasonic.biz/it/sol/xp/
NECフィールディング
WindowsXP 今すぐ乗り換えメニュー
http://www.fielding.co.jp/campaign/microsoft/index.html
また日本マイクロソフトが提供している以下のページでは、Windows7／8への移行支援サービスのほか、Windows 8/7 混在環境対応 デスクトップ仮想化支援サービスや、移行にまつわるファイナンシングサービスを提供するパートナー企業が紹介されています。こちらも参考にしてみてください。
日本マイクロソフト
移行支援 導入支援パートナーのご紹介
http://www.microsoft.com/ja-jp/business/enterprise/eos/partner_migration.aspx
移行期限が迫るにしたがって、需要が集中しサービス提供が受けられない可能性も出てきます。ここはひとつ、一日も早く決断を下し、対応の遅れを挽回しましょう。
時間とともに打てる対策も減っていきます。長い時間をかけて作り上げた取引先や顧客と良好な関係を維持するためにも、ぜひ最善の選択を目指してください。
