みずほ銀行などのインターネットバンキングのオンライン口座より預金が相次いで不正送金されてしまった事件で、警察庁は11月4日、暗証番号の入力を求めるなどホップアップ不正画面を表示する原因とみられるウイルスを検出したと発表した。ウイルスは一部のセキュリティー会社の対策ソフトで駆除可能なことも判明、警察庁はソフトの利用で不正送金の防止を呼びかけている。
警察庁によると、不正画面の表示が確認されているのは三井住友銀行やみずほ銀行、クレジットカード大手の三菱UFJニコスなど7社。これまで288件の相談が寄せられ、警察庁が相談者の一部からパソコンの提供を受けて解析したところ、不正画面の原因となるウイルスを検出した。
ウイルスはネットセキュリティーを手がけるマカフィー社の「トータルプロテクション」▽シマンテック社の「ノートンインターネットセキュリティ」▽カスペルスキー社の「アンチウイルス2013」の3種類の各最新ウイルス対策ソフトで駆除できるという。
警察庁幹部は「ソフトの利用で対策を取ってほしい」としている。