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Windows XPは延命できるのか?!

Windowsには、それぞれのバージョンにサポート期間が定められています。マイクロソフトの大ヒットOSで、法人も含めればWindows系ユーザーの半数近くが今も使用しているという「WindowsXP」。そのサポートが終了し、ユーザーが“難民化”するXデー(日本時間・来年4月9日)まで残り10ヵ月を切った。

そもそも、サポート終了でいったい何が起こるのか。家電ジャーナリストのじつはた☆くんだ氏に聞いてみた。

「基本設計の古い『XP』は、ウイルスなどへの脆弱性が最新OS(64ビット版)の3倍以上といわれます。その上、サポート終了となればメーカーアップデートもウイルス対策もなくなり、まさにあらゆる危険に対してノーガードのタコ殴り状態。

Windows XPの寿命あと1年、どうすれば?

Windows XPを利用しているのですが、あと1年で使えなくなると聞きました。その理由を教えてください。

Windowsには、それぞれのバージョンにサポート期間が定められています。Windows XPは2014年4月8日が期限。サポート期限が来るまでに、新しいOSにアップグレードするか、パソコンを乗り換えるようにしましょう。

 2001年11月に発売されたWindows XPの日本語版(以下、XP)。長期間にわたって親しんだXPも、いよいよ使い納めです。なぜなら、セキュリティー上の問題に対処する更新プログラムの提供が、2014年4月8日をもって打ち切られるからです。サポート期間が過ぎると、セキュリティー用の更新プログラムが配布されなくなります。すなわち、新しい問題が見つかっても、何ら対策は講じられません。

 マイクロソフトのサポートなしに使い続けるのは、大変危険です。サポート期間の終了とともに、パソコンが突然動かなくなる……というわけではありませんが、事実上、XPは使えなくなると考えた方が無難です。あと1年を切ったXPのサポート期間。XPを安全に利用できなくなるまでに、利用者は何をすればよいのか。XP以外のサポート期間はどうなっているのか? 気になる点をいま一度確認しましょう。

XP以外のWindowsのサポート期限は?

 XPをはじめ、マイクロソフトが販売するWindowsやOfficeの各ソフトウエアには、サポート期間を意味する「製品サポートライフサイクル」が定められています。具体的には、どのような期間、ソフトウエアをサポートしてくれるのか?

 マイクロソフトが掲げる製品サポートライフサイクルの基本ポリシーには、「製品発売後、最低5年間のメインストリームサポートと、最低5年間の延長サポート (合計最低 10 年間) を提供します」と明記しています(図1)。基本ポリシーにある「メインストリームサポート」とは、サービスパック(SP)などの機能拡張を含むサポートを提供する期間のことをいいます(図2)。

図1:XPと同時期に発売されたOffice 2003のサポート終了の案内ページ。メーカーでは早めに、Windows 8や新しいパソコンへの乗り換えを推奨している。メインストリームサポートが5年、その後の延長サポートが5年、計10年間は利用できるようにサポート期間を設定している
図2: メインストリームサポートと延長サポート、それぞれの提供内容をまとめたもの。延長サポートに入ると、セキュリティー更新と有償サポートのみになる

 

図3:Windows XP以降のサポート終了日。XPの次にリリースしたWindows Vistaは、2017年4月11日になっている

 一方、「延長サポート」とはセキュリティー更新プログラムの提供のみ。有償サポートは受けられますが、無償サポートや機能追加などのサービスは提供されません。XPは2009年4月14日にメインストリームサポートが終了。現在は、延長サポートの状況になっています。

 では、XP以外のサポート期限はどうなっているのか? Windows Vistaは、延長サポートに切り替わり、サポート終了は2017年4月11日の予定です。Windows 7は、まだメインストリームサポートの期間(2015年1月13日まで)。延長サポートの終了は2020年1月14日となります。最新のWindows 8も、メインストリームサポート期間内(2018年1月9日まで)。サポート期限は2023年1月10日となります(図3)。

XP搭載パソコンに最新の8は導入できる?

 サポート期間が終了したXP搭載パソコン。その後の使い道を検討してみましょう。いくつかの方法が考えられます。一つめは、XPからサポート中のWindowsにアップグレードすることです。例えば、Vistaが登場した当初、一部のパソコンにはXPへのダウングレードできるディスクが付属していました。このディスクを利用し、あえてXPを利用した方は、Vistaに戻せばパソコンの寿命が3年間延びます。

 XPからWindows 8に乗り換えることも可能です。ただし、古いXP搭載パソコンはシステム要件を満たせず、使えない場合も。マイクロソフトが用意しているアップグレードアシスタントを利用して、Windows 8が使えるか調べてみましょう(図4)。このアップグレードアシスタントを実行すると、パソコンのハードウエアからUSB接続している周辺機器、インストールしているソフトウエアがWindows 8で使えるか調べてくれます(図5)。

図4:Windows 8が動作するか調べられるアップグレードアシスタント。配布サイトからダウンロードすると、自動的に検証が始まる
図5:2005年4月に発売したNECのノートパソコン「LaVie L LL900/C」で、Windows 8のアップグレードアシスタントを実行。メモリー容量が少ないため、アップグレード対象外という結果が表示された

 

図6:こちらはパナソニックLet's note T7の底面。品番と製品番号の横に「パソコンリサイクル」マークが表示されていた。このマークがあれば回収費用は無料となる

 Windows 8で使えないとわかったら、インターネットに接続しないで利用するくらいしか、打つ手はありません。企業などでXP環境が必要な場合を除き、新しいパソコンに買い替えることをおすすめします。その際、問題となるのは不要となったXPパソコンの処分方法です。パソコンは「パソコンリサイクル法」により、販売したメーカーに対して回収が義務づけられています。このため、ユーザーが勝手に処分することはできません。処分するときは、購入したメーカーが設置している窓口に連絡してパソコンの回収を依頼します。2003年10月以降に発売されたパソコン(パソコンリサイクルマークがついたもの)なら無償で回収してくれます(図6)。

 なお回収前には、データ消去ソフトなどを利用して、ハードディスクドライブ内のデータを読み取り不可にすることも必要です。手間はかかりますが、廃棄するときも慎重に作業しましょう。